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今はとて 宿離れぬとも・・・

今はとて 宿離れぬとも 馴れ来つる 真木の柱 われを忘るな

ひげ黒の右大将の娘(真木柱)が離別する髭黒の北の方と共に屋敷を去る際に、泣きながら紙に書き、 柱のすき間に埋めた歌。

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今はとて 宿離れぬとも 馴れ来つる 真木の柱 われを忘るな

今はとて
 宿離(やどか) れぬとも 馴れ来つる
  真木の柱 われを忘るな

今日限りでこの屋敷を離れるとしても、長年馴染んだ真木の柱は私を忘れないでね、という意味。

玉鬘に夢中になってしまったひげ黒の右大将の元から、式部卿の宮が娘である北の方と孫達を引き取ることにした。
ひげ黒の右大将の娘(真木柱)は、父親にお別れの挨拶をしようと夜遅くまで待つが、 ひげ黒の右大将は玉鬘の元にいて帰って来なかった。女房に促されて、 娘は泣く泣くいつも寄りかかっていた柱と大好きだった家に別れを告げ、母と共に式部卿の宮のもとへ行くことになる。

馴れきとは 思ひ出づとも なににより 立ちとまるべき 真木の柱ぞ

返歌

馴れきとは 思ひ出づとも なににより
  立ちとまるべき 真木の柱ぞ

ひげ黒の右大将の北の方(真木柱の母)が詠んだ歌。
真木の柱は親しかったと思い出してくれるでしょうけど、どうしてこの真木の柱のある家に留まることがありましょう。いいえ、 ありませんよ、という意味。
漫画には出てきませんが、紫式部『源氏物語』で北の方が詠んだこの歌は、離婚を決心した母親が娘を促すというもの。 もう戻ることのない両親を思う、真木柱の悲しみが目に見えるようです。

  • 《源氏物語 あさきゆめみし 其の二十八》

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最終更新日⇒2011年08月25日
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