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入日さす 峰にたなびく・・・

入日さす 峰にたなびく うす雲は もの思ふ袖に 色やまがへる

亡くなった藤壺の宮を想い、悲しみにくれながら光源氏が詠んだ歌。

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入日さす 峰にたなびく うす雲は もの思ふ袖に 色やまがへる

入日さす 峰にたなびく うす雲は
  もの思ふ袖に 色やまがへる

夕日が射す峰にたなびいている薄雲は、亡くなった藤壺の宮への悲しみにくれる私の喪服の袖の色に、 色を似せているのだろうか、という意味。

藤壺の宮との関係を知っている王命婦と語りあった光源氏。亡き想い人を偲び、泣きながら彼女のもとを去ります。 その場面で浮かび上がっているこの歌は、実は光源氏が自分の屋敷の念仏を唱える為のお堂にこもり、 極楽浄土があると言われる西方を見て、夕日が沈んでいき、 薄い墨のような色した雲がたなびく景色を眺めて詠んだ歌のようです。

誰にも知られてはならない恋心のように、この歌もまた誰の耳にも入らず、光源氏がただ一人でお堂の中で歌ったもの。 いっそう物悲しさを感じますよね。

藤壺の宮の死を悼むこの歌より、紫式部『源氏物語』のこの巻は「薄雲」という巻名がつけられました。

  • 《源氏物語 あさきゆめみし 其の二十一》

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最終更新日⇒2011年08月25日
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