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君もさは あはれをかはせ・・・

君もさは あはれをかはせ 人知れず わが身にしむる 秋の夕月

宿下がりした梅壺女御(のちの秋好中宮)に春と秋どちらが好きかと問いかけた光源氏。秋を選んだ梅壺女御に、 抑えきれない恋心を光源氏が歌ったもの。

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君もさは あはれをかはせ 人知れず わが身にしむる 秋の夕月

君もさは あはれをかはせ 人知れず
  わが身にしむる 秋の夕月

あなたも秋の夕月にしみじみとした趣を感じるのなら、思いを同じくする私とも心を通わせてください。 人知れず秋の夕べが私の身にしみているのだから、という意味。

藤壺の宮が亡くなった後も、彼女のように強く恋してやまぬ存在を求めて彷徨っている光源氏。梅壺女御は実の息子 (冷泉帝)の妃で、かつての恋人、六条の御息所の娘だというのに恋の歌を歌い、心を求めました。さすが恋の達人、光源氏!

だけど、梅壺女御からの返歌はもらえず、しかも彼女は奥のほうに少しずつ下がり、隠れてしまいました。 (光源氏はよく後見してくれても、恋で母親を苦しめた相手なので当然ですが・・・。) 光源氏は見事に場を取りつくって退散します。愛する紫の上がいても、まだまだ光源氏の心は満たされないようです。

歌を訳す上で、受験生には注意してもらいたい「あはれ」。中学生の時に誰もが国語の時間に『枕草子』で「あはれ」 を初めて習ったでしょう古典用語。現代の意味の「憐れ・哀れ」とは違う意味ですので、絶対に「あわれ」 とそのまま訳さないように。受験添削ではマイナス、または不正解になります。平安時代の「あはれ」 はたくさんの意味を持つ言葉ですので、必ず他の言葉で表現しましょうね。

  • 《源氏物語 あさきゆめみし 其の二十二》

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最終更新日⇒2011年08月25日
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