源氏物語 あさきゆめみし大事典あさきゆめみし用語:さ行, あさきゆめみし文庫版第3巻, 登場人物 > 禅師の君(醍醐の阿闍梨(あざり))

禅師の君(醍醐の阿闍梨(あざり))

常陸の宮の息子。末摘花の兄。

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末摘花とそっくりな顔をしている兄である禅師の君。聖の生活をし、たまに末摘花を訪問する。しかし、 末摘花も禅師の君もお互い顔を突き合わせるだけで、言葉は少ない。

世間知らずの末摘花の兄だけあって、女房が庭の伸び放題の雑草の手入れを頼むと、 雑草でも生きとし生けるものと六根から生じる人間の欲望を断ち切って清らかになるという「六根清浄」という祈りの言葉を唱える始末。 かなり浮世離れした性格の持ち主である。

光源氏の御八講(みはこう)に招かれた禅師の君は、その帰りに末摘花のもとを訪れ、その素晴らしさについて語る。しかし、 光源氏が末摘花の恋の相手だということには気づいているのかいないのか、末摘花に対して全く気を使わない。

そして、仏教修行をするのに寒さをしのぐ為と、末摘花が光源氏を初めて見た時に身に着けていた愛の記念品だと大事にしていた黒貂 (ふるき)の皮衣を借りていってしまった。

  • 《源氏物語 あさきゆめみし 其の十七》

周りを見ない世間知らずの末摘花以上性格の持ち主の禅師の君。『源氏物語 あさきゆめみし』では、 《源氏物語 あさきゆめみし 其の十七》 以降登場しないのですが、紫式部の『源氏物語』では、 二条東の院にいる末摘花が兄のことを少しだけ光源氏に語ります。

正月騒ぎが収まった頃にようやく末摘花のもとを訪れた光源氏。寒い中、末摘花が薄着でいるのに驚き、「もっと着物を重ねなさい。」 と助言します。その時、末摘花は「醍醐の阿闍梨(兄の禅師の君)の世話ばかりしていて、自分の着物が縫えなかったのです。 皮衣まで取られてしまったので寒いのです。」と言います。どうやら末摘花は、黒貂の皮衣を兄に貸してしまったのを後悔している様子。

けれども、愛の記念品の皮衣を光源氏は何とも思わず、「皮衣はそれで結構。山臥の蓑代わりの衣としてお譲りなさい。」と注意し、 末摘花にたくさんの絹や綾を贈りました。

聖となった兄は極貧生活を送っていた末摘花の世話をすることなく、逆に援助され、 末摘花が二条東の院に移ってからも援助を受けていたようです。浮世離れした禅師の君ですから(妹の恋にも生活にも疎そうですし)、 末摘花の大事な黒貂の皮衣を借りていったことに全く悪気はなかったのでしょうね。

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最終更新日⇒2011年08月25日
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