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さしかへる 宇治の河をさ・・・

さしかへる 宇治の河をさ 朝夕の しづくや袖を 朽たし果つらむ

宇治での生活の淋しさを同情した薫の歌に、大君がすばやく返歌したもの。

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さしかへる 宇治の河をさ 朝夕の しづくや袖を 朽たし果つらむ

さしかへる 宇治の河をさ 朝夕の
  しづくや袖を 朽 (く)たし果つらむ

宇治の川を行き来する渡し守が、朝や夕方に雫で袖を濡らしてしまうように、 私の袖も涙で朽ち果ててしまうことでしょう。という意味。

「河をさ」は船頭や渡し守のこと。薫は「涙で袖を濡らしている」という表現をして歌いましたが、 大君は濡れるという表現以上の「袖が涙で朽ち果ててしまう」と返しました。
寒そうに宿直人(とのいびと)が持ってきた薫の文を読んで、すぐにこの歌を書き付けて送った大君。薫は、 その大君のたしなみ深さに感激します。

すでに大君に惹かれていた薫でしたが、自分が思った以上の教養を持つ素敵な女性であることを確信します。けれども、 まだ恋という思いを理解していない、女嫌いで堅物な薫は、 その出来事を恋の噂が絶えないプレイボーイの匂の宮に話してしまいます。運良く(?)匂の宮は大君ではなく、 中の君に惹かれましたが・・・。もし大君だったらどうしていたのでしょうね?

橋姫の 心をくみて 高瀬さす 棹のしづくに 袖ぞ濡れける

薫が詠んだ歌

橋姫の 心をくみて 高瀬さす
  棹(さお)のしづくに 袖ぞ濡れける

  • 《源氏物語 あさきゆめみし 第2部「宇治十帖」編 其の2》

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最終更新日⇒2011年08月25日
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