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なく声も 聞こえぬ虫の・・・

なく声も 聞こえぬ虫の 思ひだに 人の消つには 消ゆるものかは

蛍の光に照らし出された玉鬘の美しさに、夢中になった蛍兵部卿の宮が玉鬘に語りかけた恋の歌。

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なく声も 聞こえぬ虫の 思ひだに 人の消つには 消ゆるものかは

なく声も 聞こえぬ虫の 思ひだに
  人の消つには 消ゆるものかは

鳴く声も聞こえない蛍の光でさえ、人が消そうとしても消えないものなのに、 私の燃えるような恋心をどうして消すことができましょうか。いやできません、という意味。

光源氏より「顔色をかえてさわぐのが見たいものだ」と言われてた、彼の弟宮である兵部卿の宮。玉鬘の噂を聞き、 心ときめかせ光源氏にも頼み、何度も何度も玉鬘に文をよこしたが良い返事ももらえず、恋に身をやつれさせていた。

玉鬘のいる屋敷に来て、ついに傍に近づくことができても、几帳に隔てられていて姿は見えなかった。そんな時に、 光源氏が袖に隠していたたくさんの蛍を放つという粋な演出で、美しい玉鬘の姿を垣間見れた兵部卿の宮。 それによっていっそう恋心がかき立てられ、自分の胸のうちを告白する。その時の歌がこれ。

「思ひ」の「ひ」という言葉に「火」と「(思)ひ」を掛けています。この蛍の出来事より、兵部卿の宮は 「蛍兵部卿の宮」「蛍宮」と呼ばれています。

声はせで 身をのみ焦がす 蛍こそ いふよりまさる 思ひなるらめ

返歌

声はせで 身をのみ焦がす 蛍こそ
  いふよりまさる 思ひなるらめ

  • 《源氏物語 あさきゆめみし 其の二十六》

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最終更新日⇒2011年08月25日
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