源氏物語 あさきゆめみし大事典あさきゆめみし用語:ら行, あさきゆめみし文庫版第1巻, 登場人物 > 六条の御息所(みやすどころ)

六条の御息所(みやすどころ)

前の春宮の未亡人。秋好中宮の母親。光源氏を執拗に愛した女性。

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美しい仮名文字を書き、歌の才能もある風流人。当代随一の貴婦人と呼ばれていた。光源氏の目に留まり、逢瀬を重ねるが、 自分が八歳も年上だということに気を揉み、心を許すことができない。

追うばかりの恋に疲れた光源氏が、夕顔のもとに通いだして足が遠のき、狂おしいほどの想いと嫉妬に身を焦がし、生霊となって彷徨い、 夕顔に憑き殺す。

娘(のちの秋好中宮)が伊勢の斎宮に決まり、共に伊勢に行こうとは思うが、自分のもとから去り行く光源氏に気づきながらも、 未練が残り、都を離れることができない。光源氏が愛していないはずの正室、葵が懐妊してショックを受け、 何度も光源氏に捨てられる夢にうなされる。

お忍びで出かけた葵祭りで、葵の上と車争いが起き、プライドがズタズタにされてしまった。あまりの憎さに魂が彷徨い、また生霊となり、 葵の上にとり憑き、病に侵す。そして、とうとう出産した葵の上を憑き殺してしまう。それを光源氏に気付かれ、 六条の御息所は伊勢の下向を決めた。そして、野の宮まで会いに来た光源氏と会い、恋の終わりを迎える。

それから八年。出家した御息所は病に侵され、命の終わりの時、光源氏に娘を託し、この世を去る。

  • 《源氏物語 あさきゆめみし 其の一〜十六》

時は経ち、光源氏が女三の宮を正室として迎えた頃、紫の上から「出家をしたい」と請われる。その時、昔の恋のことを語ったが、 その夜更けから紫の上は気落ちし、病にかかり床に臥す。危篤になり、息を引き取った紫の上の下に駆けつけた光源氏が、祈祷をさせたところ、 物の怪が現れた。だいぶ昔に死んだはずの六条の御息所の死霊だった。

「いやな女」と言われたうらめしさから、光源氏にとり憑こうとしたが、神仏の守りが強くてとり憑けず、 代わりに紫の上にとり憑いていた。紫の上は息をふき返し、死霊も消え去ったと思われたが、柏木につきまとい寿命を縮ませ、 やがて女三の宮にもとり憑き、彼女を出家させてしまう。

どうやら、光源氏が紫の上の命を取り戻したといい気になっているのが憎らしく、とり憑いたらしい。愛に苦しみ、 負けて不幸になった女の悲しみを思い知らせ、光源氏が恋の罪の報いとして、 他人の子を自分の子供として抱くという地獄の苦しみを味わうということで心癒され、物の怪となった六条の御息所は消え去った。

  • 《源氏物語 あさきゆめみし 其の三十三〜三十六》

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最終更新日⇒2011年08月25日
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