あさきゆめみし文庫版第6巻のカテゴリー
このカテゴリーでは『源氏物語 あさきゆめみし大事典』に取り上げた用語の文庫版第6巻のものだけを載せています。
ストーリダイジェストや登場人物、古典用語や和歌・歌謡・漢詩など、文庫版第6巻にある『源氏物語 あさきゆめみし大事典』の全てのものを順に並べています。随時記事をアップしているため、その順番や内容はたびたび変わることもあるかと思いますが、その点はどうぞご了承ください。
第1巻では、頭の中将と宮廷の一のプレイボーイを競っていた光源氏。話の内容も恋のお遊びが中心で、美しくて魅力的な光源氏なら恋の勝負は百戦錬磨かと思いきや、恋にたけた年配の女性に振り回されたり、笑える失敗があったりと、気楽に読めていましたが、子供が出来、だんだんと年を重ねるうちに身分や立場という政治の世界に巻き込まれていきます。それでも恋や愛というものを失わない光源氏。現代のように気軽に外を歩き回れない平安時代の上流階級の女性達は、紫式部の『源氏物語』を手にして、自分のもとに光源氏のような素敵な男性がいつか訪れるのだと夢見ていたのでしょうか。
私個人としては、夕霧の真面目一筋、誰もが認める優等生なのに、恋に関しては全く不器用なところの話がお気に入りなのですが、後に薫が主人公となった時でもたびたび登場して、より堅物になり匂の宮に苦手がられ、大事な娘の嫁入りに頭を悩ます男親になっているところも結構好きだったりします。みなさんはどの場面がお気に入りですか?
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あさきゆめみし文庫版第6巻のもくじ
さしかへる 宇治の河をさ・・・
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宇治での生活の淋しさを同情した薫の歌に、大君がすばやく返歌したもの。 |
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弁の君より自分の出生を聞いた薫。宇治を立ち去る前に、大君に送った歌。 |
光源氏がこの世を去ってから、十数年が経った。光源氏の孫の匂兵部卿の宮、女三の宮との間の子、 薫の中将が当代の花ともてはやされていた。
八の宮との交流を深めた薫は、そこで宇治の橋姫を思わせるような美しい姉妹の姫君に出会う。そして、 自分の出生を知る人物とも出会い、その真実を知った。
匂の宮は中の君に、薫は大君に恋心を抱いていた。八の宮は、薫に娘達の後見役を頼んだが、思いもがけずそれが彼の遺言になってしまった。
ついに想いを告げた薫。しかし、亡き父である八の宮の遺言が心にある大君は、妹の中の君と薫の結婚を考え始めた。
匂の宮と中の君が結婚した。しかし、匂の宮の母である明石の中宮からは反対され、心配のあまり、大君は体調を崩していった。
宇治から華やかな京の二条院へと移った中の君。主上から内親王を賜った薫は、未だに亡くなった大君を忘れることができない。そんな時、 大君に生き写しの娘がいると知った!
八の宮の一の姫。宇治に姉妹で住んでいた。薫にとって永遠の想い人。
大君と中の君、そして浮舟の父。桐壺帝の第八皇子で、光源氏にとっては腹違いの兄にあたる。
八の宮の姫。大君と中の君の異母妹。大君に生き写し。
夕霧と藤の典侍(ないしのすけ)との間に産まれた姫君。匂の宮と結婚する。
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