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   <title>源氏物語 あさきゆめみし大事典</title>
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   <updated>2008-02-13T21:58:50Z</updated>
   <subtitle>古典漫画『源氏物語 あさきゆめみし』を楽しむための古典用語集、和歌集、人物事典、ストーリーダイジェスト</subtitle>
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   <title>コムラサキシキブ</title>
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   <published>2008-02-13T21:33:30Z</published>
   <updated>2008-02-13T21:58:50Z</updated>
   
   <summary>一般的に「ムラサキシキブ」と呼ばれて親しまれているクマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木。別名「コシキブ」「コムラサキ」。</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
         <category term="110源氏物語" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.asakiyumemisi.com/">
      <![CDATA[<table class="genji1"
       summary="コムラサキシキブ">
  <tbody>
    <tr>
      <td class="t120">
        <p><img title="コムラサキシキブ"
             height="90"
             alt="コムラサキシキブ"
             src=
             "http://www.asakiyumemisi.com/media/img_20080214T065735406.jpg"
             width="120" /></p>
      </td>
      <td class="t360">
        <p>一般的に「ムラサキシキブ」と呼ばれて親しまれているクマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木。別名「コシキブ」 
        「コムラサキ」。</p>
      </td>
    </tr>
  </tbody>
</table>]]>
      <![CDATA[<table class="recipe2"
       summary="コムラサキシキブ">
  <tbody>
    <tr>
      <td class="t240">
        <p><img title="コムラサキシキブ"
             height="180"
             alt="コムラサキシキブ"
             src=
             "http://www.asakiyumemisi.com/media/img_20080214T065735875.jpg"
             width="240" /></p>
      </td>
      <td class="t241">
        <p>一般的に流通名は「ムラサキシキブ」と呼ばれていますが、本当は「ムラサキシキブ」と「コムラサキシキブ」
        は別物であって、「ムラサキシキブ」は斜上に小枝が伸び、「コムラサキシキブ」はこの写真のように枝が垂れ、
        枝につく葉と実がわずかに離れています。&nbsp;</p>
      </td>
    </tr>
  </tbody>
</table>
<p>「コムラサキシキブ」は日本原産の植物で、本州から沖縄、そして朝鮮半島や中国にも分布しており、
直径３ｍｍくらいの紫紅色の果実を秋頃につけます。</p>
<p>その実が優美な紫色をしているので、「紫式部」のイメージから「ムラサキシキブ」と呼ばれたようです。 ちなみに花言葉は「聡明」。
幼き頃より漢文を読みこなし、一条天皇の中宮彰子の女房役兼家庭教師を務め、 あんな見事な長編物語を生み出した彼女ですから、「聡明」
という花言葉にも納得。</p>
<p>毎年、秋頃庭に「美しい紫色の実がたわわに実っているな。」とは思っていたのですが、この間その実を眺めていたら、
通りかかった義母に「この実はムラサキシキブって言うのよ。綺麗でしょ？鉢に入っていたのをここまで大きく育てたんだから。 」
と言われてびっくり！ずっと見ていたのに、今まで名前を知らなかった・・・。</p>
<p>あんなに毎日『あさきゆめみし』を読んで、紫式部のことを考えてばかりいたのに、
何気なく目にしていたこの美しい実が彼女をイメージしてつけられた名前だったなんて。思わぬ所で繋がるものですね。 花屋では
「コムラサキシキブ」を流通名の「ムラサキシキブ」で扱っているようです。</p>
<p>そういえば、京都府宇治市にある『源氏物語ミュージアム』の周辺に、たくさん植えられているという 「コムラサキシキブ」は、
紫式部のイメージからつけられたということで意図的に植えられたのかしら？気になる所です。</p>]]>
   </content>
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   <title>熾火（おきび）のように・・・</title>
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   <published>2007-12-28T16:17:40Z</published>
   <updated>2007-12-30T08:48:08Z</updated>
   
   <summary>女三の宮と柏木の密通を知った光源氏が、その裏切りに苦しむ心を表現した言葉。</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
         <category term="001あさきゆめみし用語：あ行" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
         <category term="015あさきゆめみし文庫版第5巻" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
         <category term="030古典用語" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.asakiyumemisi.com/">
      <![CDATA[<p>女三の宮と柏木の密通を知った光源氏が、その裏切りに苦しむ心を表現した言葉。</p>]]>
      <![CDATA[<p>結婚してから七・八年経った頃に女三の宮が妊娠し、疑問を持った光源氏。扇を忘れて探しに来た部屋で、一通の文を見つけます。
開いてみるとそれは、優れた若者だと息子のように目をかけてきた柏木からの文で、その恋の相手は・・・自分の妻である女三の宮でした。
</p>
<p>ショックを受けた光源氏は、その文を燃やして消し去ろうとしますが、文は消えてもその事実は消えず、ずっと「熾火（おきび）のように」
胸の内にくすぶり続けるであろうことを実感します。そして、その裏切りを許せない光源氏は、女三の宮を出家に追い込み、柏木の気を弱らせ、
死に至らしめます。</p>
<p>光源氏が「熾火のように」と言った「熾火」は古典用語というわけではありませんが、火鉢や焚き火を見ることがなくなってしまった今、
「熾火って何のこと？」と思う方も多いと思いますので、ちょっと調べてみました。</p>
<p>「熾火」は、パアッと火が巻き起こる時ではなく、静かにパチパチと火がはぜるようなじんわりと長く燃え続ける状態で、
薪などが燃えて炭火のようになったもののこと。その状態になった時が「焚き火の一番暖かい時」だと言われています。</p>
<p>炭が赤くなったものを「おき」と言って、昔はそれを火鉢に入れて部屋を暖めていたそうです。焚き火はその「おき」
を絶やさないように薪をくべて、その「おき」が消えてしまうと再び火を熾（おこ）さなければならないとのこと。</p>
<p>やがて、紫の上が亡くなり、悲しみを超えて出家した光源氏。その「熾火のように」苦しんだ心は浄化されたのか？
薫の無垢な笑顔に癒されたのか？『源氏物語　あさきゆめみし』を読み進めて、光源氏の心を感じ取ってみてください。</p>
<ul>
  <li>《源氏物語 あさきゆめみし 其の三十五》</li>
</ul>]]>
   </content>
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   <title>八の宮</title>
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   <published>2007-10-30T15:22:19Z</published>
   <updated>2007-10-30T15:28:35Z</updated>
   
   <summary>大君と中の君、そして浮舟の父。桐壺帝の第八皇子で、光源氏にとっては腹違いの兄にあたる。</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
         <category term="006あさきゆめみし用語：は行" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
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      <![CDATA[<p>大君と中の君、そして浮舟の父。桐壺帝の第八皇子で、光源氏にとっては腹違いの兄にあたる。</p>]]>
      <![CDATA[<p>朱雀帝の時代、謀反人とされた光源氏が須磨へさすらう頃、右大臣と弘徽殿の大后達はその時の春宮（のちの冷泉帝）を廃し、
代わりに八の宮を春宮にと企てた。しかし、その企みは失敗し、利用された八の宮は不遇の人生を送ることになる。</p>
<ul>
  <li>《源氏物語　あさきゆめみし　其の十二》</li>
</ul>
<p>はかばかしい後見もなく、人々から忘れ去られた八の宮であったが、北の方と共に小さな幸せの中細々と暮らしていた。
やがて大君が生まれ、幸福な生活が送れると思っていた矢先、中の君の出産がもとで北の方は死去する。</p>
<p>最愛の妻を亡くした悲しみより、俗聖の道を進み、次々と使用人が減る中で娘達とつつましく暮らしていた八の宮。けれども火事によって、
北の方との思い出のある屋敷は焼けてしまい、都から離れた宇治の里での生活を余儀なくされる。その地で仏典を学び、
娘達と共に心静かに暮らしていた。</p>
<p>やがて、その話を耳にした薫が宇治まで訪れるようになり、娘達の将来を案じるようになる。命の終わりをそれとなく感じた八の宮は、
薫に娘の後見を頼み、修行をし直す為に山の阿闍梨（あじゃり）のもとに山籠りをする。</p>
<p>父の帰りを待ちわびていた大君と中の君であったが、山籠りから帰宅する日に八の宮は病気で倒れ、
娘達を心配しながらも回復することは出来ず、そのまま山奥深くの地で寿命を終えた。</p>
<ul>
  <li>《源氏物語 あさきゆめみし 第2部「宇治十帖」編 其の2・3》</li>
</ul>
<p>その後、大君も亡くなり、彼女への想いを捨てられない薫は、中の君から大君に生き写しの娘である浮舟の話を聞く。
真相を知りたい薫は弁の尼のいる宇治へと足を運ぶ</p>
<p>北の方を亡くしたばかりの八の宮は、北の方の姪にあたる女房の中将の君に情けをかけ、生まれた娘が浮舟だという。<br />
しかし、出家を決め、愛していた亡き北の方を裏切ったという思いから、身分の低い中将の君や浮舟には一切会わず、
いたたまれず八の宮の元を去り、陸奥の守の後妻に入った中将の君や浮舟の消息には関心を持たなかった・・・と弁の尼は語る。</p>
<ul>
  <li>《源氏物語 あさきゆめみし 第2部「宇治十帖」編 其の6》</li>
</ul>]]>
   </content>
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   <title>いぶせくも　心にものを・・・</title>
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   <published>2007-10-30T15:02:15Z</published>
   <updated>2007-10-30T15:25:12Z</updated>
   
   <summary>明石の入道から娘（のちの明石の君）のことを聞いた光源氏が、娘にあてて2度目の恋文に書いた歌。</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
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         <category term="012あさきゆめみし文庫版第2巻" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
         <category term="040和歌" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.asakiyumemisi.com/">
      <![CDATA[<table class="waka1"
       summary="いぶせくも　心にものを　なやむかな　やよやいかにと　問ふ人もなみ">
  <tbody>
    <tr>
      <td class="t37">
        <p><img title="いぶせくも　心にものを　なやむかな　やよやいかにと　問ふ人もなみ"
             height="125"
             alt="いぶせくも　心にものを　なやむかな　やよやいかにと　問ふ人もなみ"
             src=
             "http://www.asakiyumemisi.com/media/img_20071031T000936687.jpg"
             width="37" /></p>
      </td>
      <td class="t443">
        <p>明石の入道から娘（のちの明石の君）のことを聞いた光源氏が、娘にあてて2度目の恋文に書いた歌。</p>
      </td>
    </tr>
  </tbody>
</table>]]>
      <![CDATA[<table class="waka2"
       summary="いぶせくも　心にものを　なやむかな　やよやいかにと　問ふ人もなみ">
  <tbody>
    <tr>
      <td class="t148">
        <p><img title="いぶせくも　心にものを　なやむかな　やよやいかにと　問ふ人もなみ"
             height="500"
             alt="いぶせくも　心にものを　なやむかな　やよやいかにと　問ふ人もなみ"
             src=
             "http://www.asakiyumemisi.com/media/img_20071031T000937203.jpg"
             width="148" /></p>
      </td>
      <td class="t332">
        <p>
        <strong>いぶせくも　心にものを　なやむかな<br /></strong><strong>　　やよやいかにと　問ふ人もなみ</strong></p>
        <p>憂鬱な物思いで悩んでいます。「やあ、どうしていますか？」と訪問してくれる人もないので、という意味。</p>
        <p>そう言えば、受験生の時に先生から「井伏氏の憂鬱」（「いぶせし」は「憂鬱だ」という意味を持つ。）
        と覚えろとよく言われていたなぁ。</p>
        <p>住吉神のお導きで、須磨に光源氏を迎えに来た明石の入道。明石に呼び寄せてくれた明石の入道から、
        光源氏は不思議な話を聞きます。それは以前に彼が夢占いで占ってもらったものと同じ内容の話でした。縁を感じた光源氏は、
        明石の入道が大事に育ててきた娘に、恋文を出します。</p>
        <p>しかし1度目は撃沈。光源氏から美しい文をもらった明石の君は、
        光源氏の身分と自分の身の上を思うと気後れを感じてしまい返事を書くことは出来ませんでした。出家した入道であっても、
        ここは娘を思う父。しぶしぶと光源氏に恋文の代筆をします。</p>
        <p>そんな返事を初めてもらった光源氏は、それでもめげずに文を送ります。その紙は典型的な恋文の用紙である薄様 
        （うすよう）。標準的な用紙を使っているということは、「まだ会ってもいない方だから、
        熱をあげていいものかどうか悩んでいる。」ということを強調しているのでしょうか？どうやら1度目の文の用紙には、
        高麗から渡ってきた胡桃色の紙だったようですし、その差に深い意味を感じてしまうのですが・・・。</p>
      </td>
    </tr>
  </tbody>
</table>
<p>誰も自分をかまってくれないというような歌にしろ、そっけない用紙にしろ、こんな細かい所から恋の駆け引きを行っているのでしょうね。
そしてこの文により、 返事を躊躇っていた明石の君からの文を受け取ります。さすがは恋の手だれの光源氏！女性の心を掴むのが上手です。
</p>
<table class="waka2"
       summary="思ふらむ　心の程ほどや　やよいかに　まだ見む人の　聞きかなやまむ">
  <tbody>
    <tr>
      <td class="t148">
        <p><img title="思ふらむ　心の程ほどや　やよいかに　まだ見む人の　聞きかなやまむ"
             height="500"
             alt="思ふらむ　心の程ほどや　やよいかに　まだ見む人の　聞きかなやまむ"
             src=
             "http://www.asakiyumemisi.com/media/img_20071031T001949984.jpg"
             width="148" /></p>
      </td>
      <td class="t332">
        <h4>明石の君の返歌</h4>
        <p>
        <strong>思ふらむ　心の程ほどや　やよいかに<br /></strong><strong>　　まだ見む人の　聞きかなやまむ</strong></p>
      </td>
    </tr>
  </tbody>
</table>
<ul>
  <li>《源氏物語　あさきゆめみし　其の十四》</li>
</ul>]]>
   </content>
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   <title>身はかくて　さすらへぬとも・・・</title>
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   <published>2007-10-22T22:23:16Z</published>
   <updated>2007-10-30T14:55:48Z</updated>
   
   <summary>須磨へと旅立つ光源氏が、帥の宮と頭の君に会う為に着替えた時に、自分のやつれた姿を鏡に見ながら詠んだ歌。</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
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         <category term="012あさきゆめみし文庫版第2巻" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
         <category term="040和歌" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.asakiyumemisi.com/">
      <![CDATA[<table class="waka1"
       summary="身はかくて　さすらへぬとも　君があたり　去らぬ鏡の　影は離れじ">
  <tbody>
    <tr>
      <td class="t37">
        <p><img title="身はかくて　さすらへぬとも　君があたり　去らぬ鏡の　影は離れじ"
             height="125"
             alt="身はかくて　さすらへぬとも　君があたり　去らぬ鏡の　影は離れじ"
             src=
             "http://www.asakiyumemisi.com/media/img_20071030T233357234.jpg"
             width="37" /></p>
      </td>
      <td class="t443">
        <p>須磨へと旅立つ光源氏が、帥の宮と頭の君に会う為に着替えた時に、自分のやつれた姿を鏡に見ながら詠んだ歌。
        </p>
      </td>
    </tr>
  </tbody>
</table>]]>
      <![CDATA[<table class="waka2"
       summary="身はかくて　さすらへぬとも　君があたり　去らぬ鏡の　影は離れじ">
  <tbody>
    <tr>
      <td class="t148">
        <p><img title="身はかくて　さすらへぬとも　君があたり　去らぬ鏡の　影は離れじ"
             height="500"
             alt="身はかくて　さすらへぬとも　君があたり　去らぬ鏡の　影は離れじ"
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             "http://www.asakiyumemisi.com/media/img_20071030T233514765.jpg"
             width="148" /></p>
      </td>
      <td class="t332">
        <p>
        <strong>身はかくて　さすらへぬとも　君があたり<br /></strong><strong>　　去らぬ鏡の　影は離れじ</strong></p>
        <p>我が身はこのようにして須磨へ流されようとも、あなたの周りにある鏡に私の影は映って離れないでしょう、という意味。
         「影は離れ」は「かけ離れ」という意味を響かせている。</p>
        <p>この歌は結構お気に入りなのですが・・・。実は残念ながら『源氏物語 あさきゆめみし』では出てきません。けれども、
         その歌が詠まれた場面はあります。</p>
        <p>かつて在業行平が流浪の日々を送ったという須磨へ謹慎する準備をし、愛しい者達に別れを告げ、
        行き来があった人々が去りつつある中、光源氏が「やつれたな、われながら・・・。鏡に映った影のように見えないか？」
        と鏡を見つめて言います。</p>
        <p>そして、涙をこらえながら紫の上が「影だけでも鏡にのこるものならいいわね。
        そうすればいつでも鏡を見ていられるもの。」と、そのこぼれた涙を見せないように光源氏から顔を背け、
        お客へのもてなしの準備に立ち去るという場面です。</p>
        <p>今の私達からすれば、都から須磨までの距離とはたいしたことはないのですが、列車も自動車もない時代。
        牛車や徒歩ではいったいどれだけ時間がかかったことか・・・。<br />
        しかもいつ戻れるという確信もない長旅。その道程はまだまだ物騒な世の中。光源氏は臣下に下り、
        政治世界から追い出されたとはいえ、前帝であった桐壺院の息子。身の危険もあったことでしょうに。</p>
      </td>
    </tr>
  </tbody>
</table>
<p>育ての兄代わりでもあり、愛しの夫でもあった光源氏に残され、別れなければならぬ紫の上の心情は、
とても耐え難いものであったのに違いないのに、その心を隠し、取り乱さず、しっかりとした女性として振舞う。何て気高く美しい強さ！でも、
本当はそんなに強いものではないということがわかるから、かえって切ないですよね・・・。</p>
<p>紫の上の言うとおり、影だけでもそばに残って自分を見守っていてくれるのであれば、悲しみにくれることもないでしょうに。
『源氏物語あさきゆめみし』のストーリーを全て知ってしまった今でも、読み返すたびにこの場面では心が痛みます。</p>
<p>・・・こんな素敵な歌を詠ってくれた光源氏なのに、明石の君と出会い、子供までもうけてしまうのですよね。
それも思うといっそう悲しくなります。（明石の君も好きなのですが・・・。）一生をかけて一人の人を愛し、
一人の人から愛されることを夢見る乙女（！？）の私としては辛いところです。</p>
<table class="waka2"
       summary="別れても　影だにとまる　ものならば　鏡を見ても　なぐさめてまし">
  <tbody>
    <tr>
      <td class="t148">
        <p><img title="別れても　影だにとまる　ものならば　鏡を見ても　なぐさめてまし"
             height="500"
             alt="別れても　影だにとまる　ものならば　鏡を見ても　なぐさめてまし"
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             width="148" /></p>
      </td>
      <td class="t332">
        <h4>紫の上が詠んだ返歌</h4>
        <p>
        <strong>別れても　影だにとまる　ものならば<br /></strong><strong>　　鏡を見ても　なぐさめてまし</strong></p>
      </td>
    </tr>
  </tbody>
</table>
<ul>
  <li>《源氏物語　あさきゆめみし　其の十三》</li>
</ul>]]>
   </content>
</entry>
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   <title>老尼君</title>
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   <published>2007-10-03T16:02:12Z</published>
   <updated>2007-10-03T16:03:49Z</updated>
   
   <summary>横川の僧都と庵主の母親。</summary>
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      <![CDATA[<p>横川の僧都と庵主の母親。</p>]]>
      <![CDATA[<p>娘の庵主と共に初瀬寺に詣でた時に発病してしまい、比叡山より駆けつけてきた息子の横川の僧都に連れられ、宇治の院にて療養する。
</p>
<p>やがて病状も回復し、比叡山ふもとの小野の里に戻り、
年寄りばかりの尼寺で庵主や浮舟達と楽をめでたりしながらのんびりとした日々を過ごしていた。</p>
<p>ある日、庵主が初瀬寺へお礼参りに出かけて留守中、中将の君が訪ねてきた。女房達に手引きをされては大変と、
普段は気味悪がって近づかない老尼君の部屋に浮舟が駆け込んできた。既に大いびきをかいて寝入っていた老尼君であったが、
突然咳き込んで起き出し、寝ぼけたまま浮舟に話しかけ、再び寝込んで浮舟を怯えさせる。</p>
<p>夜が明け、ようやく起き出した老尼君は、出家の決意を固めた浮舟に頼まれ、訪ねて来た横川の僧都にそれを伝えた。</p>
<ul>
  <li>《源氏物語　「宇治十帖」編　あさきゆめみし　其の十・十一》</li>
</ul>]]>
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   <title>庵主（あんじゅ）</title>
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   <published>2007-10-02T15:31:02Z</published>
   <updated>2007-10-02T15:47:37Z</updated>
   
   <summary>横川の僧都の妹。さる上達部の北の方であった。亡き娘の代わりにと、行き倒れていた浮舟の世話をする。</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.asakiyumemisi.com/">
      <![CDATA[<p>横川の僧都の妹。さる上達部の北の方であった。亡き娘の代わりにと、行き倒れていた浮舟の世話をする。</p>]]>
      <![CDATA[<p>最愛の一人娘を亡くして出家していた庵主。ある日、母尼と共に初瀬寺にお参りに出かけた先で、母尼が急病で倒れた。
駆けつけて来た兄の横川の僧都に連れられ、宇治の院で宿をとる事になるが、そこでずぶ濡れのまま行き倒れていたという浮舟に出会う。
</p>
<p>初瀬寺で観音が現れ、「亡き娘を強く思う心をあわれんで、娘を返す」と言う夢を見ていた庵主は、浮舟がその娘の生まれ変わりだと信じ、
手厚い看病をする。しかし、母尼も回復し、浮舟も共に小野に連れて帰ったが、浮舟は一向に良くならない。</p>
<p>そんな浮舟を不審に思い、庵主は横川の僧都に祈祷を頼む。その祈祷によって、とり憑いていた物の怪も退散し、
無事に浮舟は意識を取り戻したが、出家を望むばかりで全く素性を明かしてはくれなかった。</p>
<p>たまに訪れる娘婿であった中将の君が浮舟を見初めたと知った庵主は、浮舟の女としての将来を思い、
中将の君との仲を取り持とうと画策する。だが、浮舟を残して初瀬寺に詣でて留守の間に、浮舟は横川の僧都に懇願して出家してしまい、
庵主は実の親のように嘆き悲しんだ。</p>
<p>その後、薫からの文を届けに来た小君が、浮舟に良く似ていると気づいた庵主は、小君を中に通して浮舟と対面させ、
せめて返事だけでも書くようにと促すが、浮舟は拒絶し、小君とは姉弟の仲であることも認めず、そのまま小君を帰した。</p>
<p>自分の娘のようにかいがいしく浮舟の世話を焼く庵主であったが、結局最後まで浮舟の口から彼女の素性を語られることはなかった。
</p>
<ul>
  <li>《源氏物語　「宇治十帖」編　あさきゆめみし　其の十・十一》</li>
</ul>]]>
   </content>
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   <title>横川の僧都（そうず）</title>
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   <published>2007-10-02T13:18:36Z</published>
   <updated>2007-10-02T13:26:18Z</updated>
   
   <summary>比叡山横川の僧。庵主（あんじゅ）の兄。物の怪にとり憑かれていた浮舟を助ける。</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.asakiyumemisi.com/">
      <![CDATA[<p>比叡山横川の僧。庵主（あんじゅ）の兄。物の怪にとり憑かれていた浮舟を助ける。</p>]]>
      <![CDATA[<p>比叡山で修行をしていたが、母尼が急病ということで下山し、駆けつけた横川の僧都は、病人連れということで宿主に断られ、
代わりの宿として宇治の院へと向かう途中、ずぶ濡れで倒れていた浮舟を助ける。</p>
<p>一向に良くならない浮舟を不審に思った横川の僧都は祈祷をし、浮舟にとり憑いていた物の怪を退散させる。
一安心して山へと戻った横川の僧都であったが、明石の中宮より物の怪に悩まされている女一の宮の加持を頼まれ、再び山を降りた。</p>
<p>京へ行く途中に母尼や庵主のもとに立ち寄るが、庵主は初瀬の観音の寺に詣でていて不在。その時、浮舟に懇願され、
その美しさにとまどいながらも出家を受け入れる。</p>
<p>女一の宮の加持をし、何とか容態を落ち着かせた横川の僧都は、
ホッとする明石の中宮に油断は禁物だと去年の春に宇治の里付近で物の怪にとり憑かれていた女（浮舟）の話をする。</p>
<p>やがて、その話が薫のもとに届き、その女性は浮舟だと確信した薫は、横川の僧都のもとを訪ねる。
薫から浮舟が八の宮の姫君だと聞いた横川の僧都は驚き、浮舟の道心の妨げにならないかと迷いながらも、浮舟が還俗（げんぞく）
を望むのならば・・・と浮舟に手紙を送る。</p>
<ul>
  <li>《源氏物語　「宇治十帖」編　あさきゆめみし　其の十・十一》</li>
</ul>]]>
   </content>
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   <title>小君（こぎみ）</title>
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   <published>2007-08-22T14:29:05Z</published>
   <updated>2007-08-22T14:31:54Z</updated>
   
   <summary>浮舟の弟。常陸の守と常陸殿の間の子。</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.asakiyumemisi.com/">
      <![CDATA[<p>浮舟の弟。常陸の守と常陸殿の間の子。</p>]]>
      <![CDATA[<p>常陸の守と常陸殿の子供の中で、とりわけ器量の良い小君。少し浮舟に似ている。</p>
<p>浮舟が姿を消し、入水したと思われていた頃、薫が浮舟の兄弟の伝官の世話を焼いてくれると聞いた父親の常陸の守によって、
兄弟の中でも出来の良い小君は薫のもとに送られた。</p>
<p>身分の低い者との接触に難解を示しながらも、娘亡き親の気持ちが慰められればと、いまだに浮舟を失って悲しみから抜け出せない薫は、
浮舟の面影を宿す小君を側におくことを受け入れる。</p>
<p>やがて、小宰相（こさいしょう）の君から浮舟が生きていることを聞いた薫と共に、小君は横川の僧都のもとに行き、話を聞く。そして、
薫から浮舟のいる小野へ使者として行くことを頼まれた。</p>
<p>几帳ごしに浮舟と対面した小君は、薫からの文を渡し、必死に姉からの言葉をかけられるのを望むが、浮舟の決心は固く、
人違いであるという返事しか返らず、薫のもとへ落胆して帰ることになった。</p>
<ul>
  <li>《源氏物語　「宇治十帖」編　あさきゆめみし　其の十・十一》</li>
</ul>
<p>こちらの「小君」は、空蝉の弟の「小君」とは全くの別人。（生きている時代も違っていますが・・・。）あまり身分の高くない幼き人を
「小君」と呼んだりするので、人は違えど同じ名称の人物が出てきたりします。</p>
<p>『源氏物語』の時代では、今と違ってきちんとした名前がなく、住んでいる場所や役職によってその名称で呼ばれたりするので、
時が経つにしたがって名称が変わったりします。現代の名称の意識と違うので、なかなかやっかいですよね。</p>]]>
   </content>
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   <title>源氏物語 あさきゆめみし 第2部「宇治十帖」編 其の11</title>
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   <id>tag:www.asakiyumemisi.com,2007://2.323</id>
   
   <published>2007-08-02T13:01:58Z</published>
   <updated>2007-08-02T13:03:41Z</updated>
   
   <summary>庵主（あんじゅ）に助けられた浮舟は、中将の君に求婚され、自由を求めて出家をする覚悟を決めた。やがて、浮舟の消息が薫に知れることになる。</summary>
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         <category term="060ストーリーダイジェスト" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.asakiyumemisi.com/">
      <![CDATA[<p>庵主（あんじゅ）に助けられた浮舟は、中将の君に求婚され、自由を求めて出家をする覚悟を決めた。やがて、
浮舟の消息が薫に知れることになる。</p>]]>
      <![CDATA[<p>一人娘を亡くして出家した庵主は、浮舟をその娘の生まれ変わりと甲斐甲斐しく世話をしていた。そこに、
亡き娘の婿であった中将の君が庵主を見舞いに来、浮舟を見初める。中将の君と浮舟が結ばれれば、昔のように楽しい日々が送れるだろうと、
中将の君の恋の成就を周囲の者達は願う。</p>
<p>しかし、薫と匂の宮との二人の恋の狭間で揺れ惑い、心を引き裂かれた浮舟は、「二度と恋はしたくない」
と中将の君を受け入れることは出来ず、冷たい態度を取り続ける。しかし、それでも中将の君は浮舟を諦めず、頻繁に通ってくる。<br />
初瀬のお礼参りで庵主が留守な時を狙って来た中将の君。彼を避ける為、浮舟は老尼君の部屋に逃げ隠れる。そして、
老女達のすさまじい鼾に怯え、身の置き所のない寂しさに駆られながら一夜を過ごす。ようやく訪れた朝、
浮舟は美しく光り輝く朝焼けに自分の行く道を見出し、横川の僧都に出家を願い出た。</p>
<p>物の怪にとり憑かれた女一の宮の加持をした横川の僧都は、
物の怪を退散させた後も油断大敵だと明石の中宮に宇治の里近くで物の怪にとり憑かれた女人の話をする。「その女人が薫の想い人では」
と気づいた明石の中宮と小宰相の君は、いまだに想いを断ち切れていない薫にそれとなく知らせる。事情を知った薫は、すぐに浮舟の弟の小君
（こぎみ）を彼女のもとに使わした。しかし、すでに決心を固めていた浮舟は、懐かしい人達のことを聞くことが出来ず、
薫からの文に涙しながらも、人違いだと言い張るのだった・・・。</p>
<ul>
  <li>《源氏物語 あさきゆめみし 第2部「宇治十帖」編 其の11:手習・夢（ゆめの）浮橋》</li>
</ul>]]>
   </content>
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   <title>末摘花（すえつむはな）</title>
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   <published>2007-07-16T12:35:04Z</published>
   <updated>2007-07-16T22:45:32Z</updated>
   
   <summary>常陸の宮の姫。鼻が赤くて目立つ醜い顔だが、豊かな黒髪は長く、美しい。</summary>
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   </author>
         <category term="003あさきゆめみし用語：さ行" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.asakiyumemisi.com/">
      <![CDATA[<p>常陸の宮の姫。鼻が赤くて目立つ醜い顔だが、豊かな黒髪は長く、美しい。</p>]]>
      <![CDATA[<p>父である常陸の宮が亡くなり、困窮して過ごしていた末摘花。頼りになる女房もないので、たまに光源氏の乳姉弟の大輔の命婦
（たいふのみょうぶ）が世話をしに来ていた。</p>
<p>末摘花は、世間知らずで人一倍の恥ずかしがりや。宮家の娘だが、琴や歌、文筆の才能はないに等しい。ただし、黒髪は豊かで、
身長よりも一尺以上も長く、後姿は美しい。京では、面倒になる親はなく、荒れた家に住む内気な十八・
九歳の美しい姫君という噂が飛び交っていた。</p>
<p>噂を聞いた宮廷一、二の美青年を争う頭の中将と光源氏から、色めいた文を何度ももらうが、何と返歌して良いのかわからず、
末摘花は文を出さない。頭の中将も末摘花を狙っていると知った光源氏は焦り、乳母子の大輔の命婦に手引きを頼む。
末摘花は屏風越しに光源氏と会うが、初めての身内以外の男性との対面なので緊張し、声ひとつ出すことが出来ない。
大輔の命婦が気を利かせて灯台を消してしまった暗闇の中で、光源氏と一夜を過ごすが、末摘花は恐ろしさのあまり念仏を唱える始末・・・。
後朝の歌や文体はあまりにひどく、光源氏をがっかりさせてしまう。</p>
<p>久しぶりに末摘花を訪問した光源氏は、朝方に格子を開けて雪を眺めた時、初めて彼女を見て仰天！痩せこけた体に変わった衣装、
そして極めつけは整っていない顔に乗っかる彼女の赤い大きな鼻。言葉を失いながらも、あまりのすごさに目をそらすことが出来ない。
早々に引き上げた光源氏は、再び足が遠のいた。末摘花を忘れられない光源氏は、二条院で末摘花の絵を描き、
鼻を赤く塗って幼い紫の上とふざけ合う。</p>
<p>末摘花の醜い顔を見た大輔の命婦は愕然とし、光源氏のプレイボーイぶりを話し、諦めさせようとするがすでに遅し。
末摘花は光源氏のとりこになってしまっていた。</p>
<p>正月には、正室が送るはずの衣装を送りつけた末摘花。そんな世間の常識知らずで不器用な彼女に他の男は寄り付かないだろうと、
光源氏は彼女の生活を援助する。その時詠んだ</p>
<ul>
  <li>なつかしき　色ともなしに　なににこの<br />
  末摘花を　袖にふりけむ</li>
</ul>
<p>という歌より、彼女は「末摘花の姫君」と呼ばれるようになった。</p>
<ul>
  <li>《源氏物語　あさきゆめみし　其の五》</li>
</ul>
<p>光源氏が須磨へ下って二年。末摘花の屋敷は、女房達も残り少なくなり、荒れ果てていた。叔母の大弐（だいに）の北の方が、
昔常陸の宮から下げずまれた報復にと、末摘花を筑紫の国に女房として連れて行こうとするが、末摘花は拒絶する。
頼りにしていた侍従は大弐の甥と結婚し、共に西国へ下ってしまった。</p>
<p>泣き暮らして数年後、空き家のように荒れ果てた屋敷に、光り輝く光源氏が訪れた！やがて、末摘花は二条東の院の北の対に呼び寄せられ、
日々の食物に困ることなく暮らした。</p>
<ul>
  <li>《源氏物語　あさきゆめみし　其の十七》</li>
</ul>
<p>だんだん深刻な話になっていく『源氏物語 あさきゆめみし』で、ちょっと一息、笑えるのがこの末摘花のお話。
数々の美しく才能溢れる女性達に混じって、並ならぬ顔に教養もイマイチの貧乏暮らしの姫君。
しかも鈍くさい性格でどうしようもない程の恥ずかしがりやで、宮家としての気位は高く、物に対する執着もかなり激しい。</p>
<p>けれども光源氏への愛は尽きず、どんなことがあっても彼を待ち、一生懸命考えて歌を書き、光源氏の趣味に合わない贈り物をする。
世間の常識に疎い宮家の姫君なので、正月の衣装を送ったり、玉鬘の裳着のお祝いと一緒に恋の恨み言の文を届けたり・・・。
このずれた行動が笑えます。</p>
<p>そんな面白い彼女を光源氏は見捨てず、愛した女性達を住まわす二条東の院に迎えました。（彼女の元へあまり訪れなかったようですけど。
）そして、紫の上を失った光源氏が、愛した女性達を思い浮かべ、別れを決意する感動的な場面でも、末摘花を思い浮かべています。
（正面ではなく、後姿だというのがちょっと気になりますが・・・。）恋多き光源氏にとって、容姿の醜い末摘花でも愛した女性の一人。
末摘花の決して自分が美しくなくとも、好きな人をずっと想い続ける一途なところ。居場所を変えずに彼を待ち続けた。
それが彼女の幸運を掴んだのでしょう。</p>
<p>六条の御息所のような思い込みの激しい一途な恋は怖いのですが、末摘花のような純粋な一途さって、容姿にかかわらず、
やはりかわいいですよね。</p>]]>
   </content>
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   <title>禅師の君（醍醐の阿闍梨（あざり））</title>
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   <published>2007-07-15T14:52:55Z</published>
   <updated>2007-07-15T14:56:03Z</updated>
   
   <summary>常陸の宮の息子。末摘花の兄。</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.asakiyumemisi.com/">
      <![CDATA[<p>常陸の宮の息子。末摘花の兄。</p>]]>
      <![CDATA[<p>末摘花とそっくりな顔をしている兄である禅師の君。聖の生活をし、たまに末摘花を訪問する。しかし、
末摘花も禅師の君もお互い顔を突き合わせるだけで、言葉は少ない。</p>
<p>世間知らずの末摘花の兄だけあって、女房が庭の伸び放題の雑草の手入れを頼むと、
雑草でも生きとし生けるものと六根から生じる人間の欲望を断ち切って清らかになるという「六根清浄」という祈りの言葉を唱える始末。
かなり浮世離れした性格の持ち主である。</p>
<p>光源氏の御八講（みはこう）に招かれた禅師の君は、その帰りに末摘花のもとを訪れ、その素晴らしさについて語る。しかし、
光源氏が末摘花の恋の相手だということには気づいているのかいないのか、末摘花に対して全く気を使わない。</p>
<p>そして、仏教修行をするのに寒さをしのぐ為と、末摘花が光源氏を初めて見た時に身に着けていた愛の記念品だと大事にしていた黒貂
（ふるき）の皮衣を借りていってしまった。</p>
<ul>
  <li>《源氏物語　あさきゆめみし　其の十七》</li>
</ul>
<p>周りを見ない世間知らずの末摘花以上性格の持ち主の禅師の君。『源氏物語 あさきゆめみし』では、
《源氏物語　あさきゆめみし　其の十七》 以降登場しないのですが、紫式部の『源氏物語』では、
二条東の院にいる末摘花が兄のことを少しだけ光源氏に語ります。</p>
<p>正月騒ぎが収まった頃にようやく末摘花のもとを訪れた光源氏。寒い中、末摘花が薄着でいるのに驚き、「もっと着物を重ねなさい。」
と助言します。その時、末摘花は「醍醐の阿闍梨（兄の禅師の君）の世話ばかりしていて、自分の着物が縫えなかったのです。
皮衣まで取られてしまったので寒いのです。」と言います。どうやら末摘花は、黒貂の皮衣を兄に貸してしまったのを後悔している様子。
</p>
<p>けれども、愛の記念品の皮衣を光源氏は何とも思わず、「皮衣はそれで結構。山臥の蓑代わりの衣としてお譲りなさい。」と注意し、
末摘花にたくさんの絹や綾を贈りました。</p>
<p>聖となった兄は極貧生活を送っていた末摘花の世話をすることなく、逆に援助され、
末摘花が二条東の院に移ってからも援助を受けていたようです。浮世離れした禅師の君ですから（妹の恋にも生活にも疎そうですし）、
末摘花の大事な黒貂の皮衣を借りていったことに全く悪気はなかったのでしょうね。</p>]]>
   </content>
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   <title>源氏物語 あさきゆめみし 第2部「宇治十帖」編 其の10</title>
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   <published>2007-06-29T22:13:46Z</published>
   <updated>2007-06-29T22:15:28Z</updated>
   
   <summary>浮舟が入水した！？浮舟を想う人々は嘆き悲しみ、薫は本当の愛に気づく。その頃、宇治では横川の僧都が行き倒れの女性を助け出した。</summary>
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      <![CDATA[<p>浮舟が入水した！？浮舟を想う人々は嘆き悲しみ、薫は本当の愛に気づく。その頃、宇治では横川の僧都が行き倒れの女性を助け出した。
</p>]]>
      <![CDATA[<p>浮舟が辞世の歌を残して消え、匂の宮との秘密を知る右近と侍従（じじゅう）は、浮舟が薫と匂の宮との恋の狭間で悩み迷い、
宇治川への入水を思い立ったのだと泣き惑う。浮舟死亡を聞いた匂の宮は、ずっとそばに入れなかったことを嘆き、
あまりの悲しみに臥せってしまった。事情が世間に知れ渡るのを恐れ、薫が駆けつける前に、亡骸のないまま慌しく浮舟の葬儀が執り行われた。
薫は宇治という不吉な地に、浮舟を残し、宇治という不吉な地に浮舟を一人残したままそのままにしておいたことを後悔する。</p>
<p>小さな頃から優等生で、物静かで美しかった薫。生まれつきかぐわしい香りをまとっていた事を羨んでいた匂の宮は、薫に負けじと
「匂の宮」と呼ばれるほど香を焚きしめていた。見舞いに来た薫が、事情を知っていても冷静に構えている様子を妬ましく思うが、
ふいに薫が感情を表し、涙をこぼしたのを目前にし、薫の浮舟への深い愛を知り、
浮舟に自分が強く執着したのは薫の女だったからではと自問する。</p>
<p>宇治に着いた薫は、右近より真実を知り、愕然とする。せめて亡き人の志として浮舟の法要を執り行い、浮舟の弟の小君（こぎみ）
が仕えることを認める。<br />
浮舟を失い、その悲しい心の穴を埋めるかのように匂の宮は再び女漁りをし始めた。そして薫は、いまだに彼女を想い、月を見上げていた。
同じ頃、遠く離れた小野という山里で、一人の美しい女人が物思いに耽り、月を眺めていた・・・。</p>
<ul>
  <li>《源氏物語 あさきゆめみし 第2部「宇治十帖」編 其の10:蜻蛉・手習（てならひ）》</li>
</ul>]]>
   </content>
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   <title>源氏物語 あさきゆめみし 第2部「宇治十帖」編 其の09</title>
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   <published>2007-06-27T17:18:29Z</published>
   <updated>2007-06-29T22:17:57Z</updated>
   
   <summary>匂の宮と二人きりの甘美な時を過ごした浮舟は、情熱的な匂の宮にも惹かれていく。薫か匂の宮か、二人の恋の間で苦しむ浮舟は、やがて死を決意した。</summary>
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         <category term="017あさきゆめみし文庫版第7巻" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
         <category term="060ストーリーダイジェスト" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
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      <![CDATA[<p>匂の宮と二人きりの甘美な時を過ごした浮舟は、情熱的な匂の宮にも惹かれていく。薫か匂の宮か、二人の恋の間で苦しむ浮舟は、
やがて死を決意した。</p>]]>
      <![CDATA[<p>匂の宮と小舟に乗り、宇治川の向こうのあばら家で、身も心も焦がすような匂の宮の情熱を受け入れた浮舟。薫と共にいる時は匂の宮を、
匂の宮といる時は薫を想う浮舟は、二人の違った愛情に戸惑いながらも、どちらか片方だけを選ぶことは出来ない。</p>
<p>浮舟から心細そうな返歌を受け取った薫は、浮舟を京に迎える日を決め、正妻の女二の宮に許可をもらう。
浮舟が京に引き取られることを喜んだ常陸殿は、娘の出産が近くて忙しい中、浮舟を訪ね、弁の尼と語り合う。皆の喜ぶ姿を見て、
恋に思い悩んでいた浮舟は匂の宮とのことを母に相談できず、いっそこの身を消してしまいたいと願う。</p>
<p>浮舟からの便りが途絶えがちになった匂の宮は、薫が浮舟を迎える事を知り、焦っていた。そんな時、匂の宮の文使いが、
宇治の屋敷で薫の随身とばったり出会ってしまう。不審に思った随身は跡をつけ、その出来事を薫に伝える。
御所で匂の宮が熱心に手紙を読んでいた姿を見ていた薫は、とうとう浮舟と匂の宮の二人の関係に気づいてしまった・・・！</p>
<ul>
  <li>《源氏物語 あさきゆめみし 第2部「宇治十帖」編 其の9:浮舟・蜻蛉（かげろう）》</li>
</ul>]]>
   </content>
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   <title>源氏物語 あさきゆめみし 第2部「宇治十帖」編 其の08</title>
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   <published>2007-06-22T22:57:43Z</published>
   <updated>2007-06-29T22:18:13Z</updated>
   
   <summary>姿を消した浮舟を、匂の宮は捜し求めていた。薫が宇治に浮舟を住まわせていると知った匂の宮は、身をやつして浮舟の元へ駆けつけた！</summary>
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         <category term="060ストーリーダイジェスト" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.asakiyumemisi.com/">
      <![CDATA[<p>姿を消した浮舟を、匂の宮は捜し求めていた。薫が宇治に浮舟を住まわせていると知った匂の宮は、身をやつして浮舟の元へ駆けつけた！
</p>]]>
      <![CDATA[<p>二条院のどこにも浮舟がいないことを知った匂の宮は、中の君にまでその行方を問い詰めていた。一方、正式な結婚ではないので、
宇治に浮舟を連れて来た薫は、公務の為に戻らければならなくなり、浮舟を宇治に残したまま京へ帰る。</p>
<p>「姉妹で匂の宮の寵を取り合うことになっては」と、浮舟のことをひた隠しにしていた中の君だったが、
女童が騒がしく宇治からの文を届けに来た為、その文をその場にいた匂の宮に読まれてしまう。浮舟の居場所に気づいた匂の宮は、
真相を確かめる為に薫の家司（けいし）仲信の娘婿である大内記（だいないき）を呼び、手引きを頼み、身をやつした姿で浮舟の元へ駆けつけた！
</p>
<p>薫の振りをして寝所に忍び込み、浮舟と一夜を過ごした匂の宮。中の君と薫の大将に顔向けできないと泣く浮舟。
京へ戻ったらなかなか宇治の浮舟の元へ通うことが出来ないと思う匂の宮は、帰ることを拒み、浮舟のそばに居続ける。
薫ではなく匂の宮だったと知った右近は仰天し、一人でその重大事を請け負い、
物忌みを口実にして周りの者達にそれを知られないように奔走する・・・。</p>
<ul>
  <li>《源氏物語 あさきゆめみし 第2部「宇治十帖」編 其の8:浮舟》</li>
</ul>]]>
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